SPEAKERS: DAY 1
基調講演・座談会
渋谷慶一郎<しぶや けいいちろう>
アーティスト、音楽家。1973年生まれ。東京芸術大学作曲科卒業。2002年に音楽レーベルATAKを設立、国内外の先鋭的な電子音楽作品をリリースする。これまでに数多くの映画音楽やサウンドインスタレーションを発表。2012年、初音ミク主演による人間不在のボーカロイド・オペラ『THE END』を、2018年にはAIを搭載した人型アンドロイドがオーケストラを指揮しながら歌うアンドロイド・オペラ『Scary Beauty』を発表。2019年9月にはアルス・エレクトロニカ(オーストリア・リンツ)で仏教音楽・声明とエレクトロニクスによる新作『Heavy Requiem』を披露。ピアノソロから電子音楽、オペラまで活動範囲は広く、人間とテクノロジーの境界領域を作品を通して問いかけている。2020年8月には新国立劇場で新作オペラ「Super Angels」(指揮・大野和士、脚本・島田雅彦)を発表予定。http://atak.jp/
四方幸子<しかた ゆきこ>
キュレーター。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、明治大学兼任講師、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)非常勤講師、東京ビエンナーレ2020企画ディレクター、オープン・ウォーター実行委員会ディレクター。水、人間、都市、気象など世界の諸現象やそれら相互の関係性を「情報の流れ」から注目し、メディアアート、現代美術、自然科学、社会科学などを横断した活動を展開。これまでキヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTT インターコミュニケーション・センター[ICC](2004-10)と並行し、フリーで先進的な展覧会やプロジェクトを数多く実現。近年の仕事に札幌国際芸術祭2014 アソシエイトキュレーター、茨城県北芸術祭 2016キュレーター、メディアアートフェスティバル AMITディレクター(2014-2018)など。
大黒岳彦<だいこく たけひこ>
哲学者。明治大学情報コミュニケーション学部教授、同学部長。 1961年香川県生まれ。東京大学教養学部を卒業後、東京大学理学系大学院(科学史科学基礎論専攻)博士課程単位取得退学。1992年日本放送協会に入局(番組制作ディレクター)。退職後、東京大学大学院学際情報学府にて博士課程単位取得退学。専門は哲学・情報社会論。著書に『〈メディア〉の哲学――ルーマン社会システム論の射程と限界』(NTT出版、2006)、『情報社会の〈哲学〉――グーグル・ビッグデータ・人工知能』(勁草書房、2016)、『ヴァーチャル社会の〈哲学〉――ビットコイン・VR・ポストトゥルース』(青土社、2018)など。
司会/田中洋美<たなか ひろみ>
明治大学情報コミュニケーション学部准教授。日常の当たり前を疑い、社会のありようを実証的・理論的に解明しようとする社会学と様々な差異・境界・枠を問い直し、新たな知の地平を切り拓いてきた領域の一つであるジェンダー研究を軸に、変わりつつある現代社会の諸相について研究。近年はメディア研究に従事、ソーシャルメディア、AIなどデジタルメディア・テクノロジーの文化的側面に関心を寄せる。MEIJI ALLY WEEK、Gender Gradation Fashion Show等、学生の創造的活動をサポートするとともに様々な媒体で発信。近著に『ボディ・スタディーズ』(監訳、晃洋書房)、「みる/みられるの政治学――視線・監視・ジェンダー」(『みる/みられるのメディア論』共著、ナカニシヤ出版、近刊)など。hiromitanaka.net